2007年新潟県中越沖地震 ─強震観測─

東京大学地震研究所
強震動グループ
2007年07月25日
2007年08月01日


目次

1. 臨時強震観測・被害調査
2. 糸静重点調査観測等による強震動


1. 臨時強震観測・被害調査

はじめに

2007年7月16日新潟県中越沖地震(Mj6.8)を受け、余震による強震動を観測するため、7月17〜18日にかけて以下の地点に機動型強震計(センサSMAR-6A3P+ロガー改良LS-7000)を設置した(地表7台、建屋3台)。 19日には動作確認と一部データの回収を行った。 また、強震観測に並行して、観測地点付近の建物被害に関する調査を行った。


柏崎高校、柏崎工業高校、比角高校は下記第1班、その他は第2班の設置

メンバーと行程

調査観測班メンバー
第1班 壁谷澤 寿海、金 裕錫、壁谷澤 寿一、壁谷澤 寿成
第2班 坂上 実、石瀬 素子、木村 武志、武村 俊介、籾山 将

第2班の行程表
月日 時刻 場所
7月17日(火) 11:30 東京大学地震研究所 発
16:00 国立病院機構新潟病院
7月18日(水) 10:00 柏崎市立高浜小学校
12:30      同    発
13:00 柏崎市立荒浜小学校
14:00      同    発
14:30 柏崎市立比角小学校 着
14:45      同    発
16:00 刈羽村立こがね保育所
18:00      同    発
7月19日(水) 10:30 西山町事務所 着
10:30    同   発
11:00 刈羽村村立こがね保育所 着
11:10       同     発
11:15 刈羽村役場 着
11:30   同   発
12:00 柏崎市立高浜小学校 着
12:30      同    発
13:30 柏崎市立荒浜小学校 着
13:45      同    発
14:00 柏崎市役所 着
15:30   同   発
15:45 柏崎市立比角小学校
16:00      同    発
17:00 国立病院機構新潟病院 着
17:30      同     発

強震計設置場所


強震計設置点周辺の様子


2. 糸静重点調査観測等の観測点で記録された新潟県中越沖地震の強震動

強震動グループでは、「糸魚川-静岡構造線断層帯における重点的な調査観測」の一環として、松本盆地(平成17年12月〜)、諏訪盆地(平成19年4月〜)をはじめとする信越地方の盆地および平野において強震観測網を展開している(信州大学、東京工業大学との共同研究)。

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震は、これらの強震観測点でも記録されている。

図に、長野、松本、諏訪盆地の各観測点で得られた本震(7月16日10時13分ごろ)による強震記録(速度記録のEW成分)を示す。

長野盆地


信州大学
防災科研
SK-net

松本盆地


防災科研
SK-net
地震研強震動グループ

諏訪盆地


防災科研
SK-net
地震研強震動グループ

文責:纐纈一起・三宅弘恵・古村孝志・石瀬素子・木村武志・田中康久・武村俊介・籾山将・坂上実