東京大学地震研究所 | |
地震火山災害部門・地球計測部門 | |
2004年09月08日 | |
2004年09月13日 |
沖合いで発生した浅い地震であるので,昨年の十勝沖地震と似たゆっく りした揺れ(いわゆる長周期地震動)の発達が見られた. まず,地震による揺れ(地動)を速度で見れば被害や震度との対応が良いといわ れているので,その最大値の分布をK-NET, KiK-netの記録から計算してプロッ トしてみた(図1). 奈良県の山間部から三重県の伊賀地方を抜け伊勢湾沿岸に至る 地域,および大阪府の大阪湾沿いの地域が大きな揺れになっていることがわかる. このほか静岡県の御前崎周辺や,遠く東京湾を囲む地域でやや揺れが大きい.
図1. 最大地動速度の分布(左:19時7分,右:23時57分の地震).
図2. 周期7.5秒の速度応答スペクトルの分布(左:19時7分,右:23時57分の地震).
図3. 周期5.0秒の速度応答スペクトルの分布(左:19時7分,右:23時57分の地震).
図4. 周期2.5秒の速度応答スペクトルの分布(左:19時7分,右:23時57分の地震).