東京大学地震研究所
強震観測室
2004年09月14日
2004年09月25日
東京大学地震研究所・強震観測室の観測網では、約55箇所の観測点でこの地震 の強震記録を観測した(一部、現地収録観測点は未回収)。 記録の一例として、潮岬観測点の地下250mで観測された加速度記録、 およびそれを積分して得られた速度記録を以下に示す。 速度波形では、P波部分が比較的長周期で数サイクルの地震波で構成されている のがやや異例である。
図1. 潮の岬での地下250mの加速度記録(19時07分の地震).
図2. 潮の岬での地下250mの速度記録(19時07分の地震).
同じく潮岬観測点の地表で観測された加速度記録、 およびそれを積分して得られた速度記録を以下に示す。
図3. 潮の岬での地表の加速度記録(19時07分の地震).
図4. 潮の岬での地表の速度記録(19時07分の地震).
一方、23時57分の地震は震央がより遠方にあるので、最大加速度値は19時07分 の地震より小さい。 速度記録は遠方の浅い地震の際に典型的に見られる、表面波の発達した波形に なっている。
図5. 潮の岬での地下250mの加速度記録(23時57分の地震).
図6. 潮の岬での地下250mの速度記録(23時57分の地震).