現代地震2
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番号 西暦 (日本暦) 緯度経度 M マグニチュード / 地域:(名称:) 被害摘要
401 1948 6 28 (昭和 23) 36.2°N 136.3°E M7.1 6
福井県嶺北地方: 『福井地震』: 被害は福井平野およびその付近に限られ,死3769,家屋全壊36184,半壊11816,焼失3851.土木構築物の被害も大きかった.南北に地割れの連続としての断層(延長約25km)が生じた.
402 1949 7 12 (昭和 24) 34.0°N 132.8°E M6.2 3
安芸灘: 呉で死2.壁の亀裂,屋根瓦の落下など小被害があった.
403 1949 12 26 (昭和 24) (08時17分)36.7°N 139.7°E M6.2 3
(08時25分)36.7°N 139.8°E M6.4
栃木県北部: 『今市地震』: 死10,住家全壊290,半壊2994,非住家全壊618.被害は石造建物に多く,山崩れも多かった.
404 1952 3 4 (昭和 27) 41.7°N 144.2°E M8.2 Mw8.1* 4
十勝沖: 『十勝沖地震』: 北海道南部・東北北部に被害があり,津波が関東地方に及ぶ.波高は北海道で3m前後,三陸沿岸で1〜2m.死28,不明5,家屋全壊815,半壊1324,流失91. [2]
405 1952 3 7 (昭和 27) 36.5°N 136.1°E M6.5 3
石川県西方沖: 『大聖寺沖地震』: 福井・石川両県で死7,家屋半壊4など.山崩れや道路の亀裂などもあった.
406 1952 7 18 (昭和 27) 34.5°N 135.8°E M6.7 3
奈良県: 『吉野地震』: 震源の深さ61kmでやや広域の被害.近畿圏に加えて愛知・岐阜・石川各県にも小被害があった.死9,住家全壊20.春日大社の石灯籠1600のうち650倒壊.
--- 1952 11 5 (昭和 27) 52.3°N 161.0°E Ms8.2 Mw9.0* 2
カムチャッカ半島東方沖: 太平洋沿岸に津波,波高は1〜3m程度.広範囲で家屋の浸水があり,三陸沿岸では漁業関係の被害があった.震央とMs・Mwは世界の年代表. [1]
407 1953 11 26 (昭和 28) 34.2°N 141.4°E M7.4 1
関東東方沖: 『房総沖地震』: 伊豆諸島で道路亀裂,八丈島で鉄管亀裂など.関東沿岸に小津波,銚子付近で最大2〜3m. [1]
408 1955 7 27 (昭和 30) 33.7°N 134.3°E M6.4 2
徳島県南部: 死1,傷8.山崩れ多く,道路の破損・亀裂,トンネル崩壊などの小被害があった.
409 1955 10 19 (昭和 30) 40.3°N 140.2°E M5.9 2
秋田県沿岸北部: 『二ツ井地震』: 被害は二ツ井町・響村に限られ,傷4,住家半壊3,非住家全壊1,半壊310など.
410 1956 9 30 (昭和 31) 38.0°N 140.6°E M6.0 2
宮城県南部: 白石付近で死1,非住家倒壊あり.その他小被害があった.
411 1957 11 11 (昭和 32) 34.3°N 139.3°E M6.0 3
新島・神津島近海: 『新島地震』: 新島・式根島で石造家屋に被害(全壊2など)があった.6日頃より群発地震.
412 1958 11 7 (昭和 33) 44.3°N 148.5°E M8.1 1
択捉島南東沖: 『択捉島沖地震』: 震害は少なく,釧路地方で電話線・鉄道などに小被害があった.太平洋岸各地に津波があり,小被害. [1]
413 1959 1 31 (昭和 34) (05時39分)43.4°N 144.4°E M6.3 3
(07時17分)43.5°N 144.5°E M6.1
釧路支庁地方北部: 『弟子屈地震』: 後の地震で被害が生じた.弟子屈町・阿寒町・阿寒湖畔で被害が多く,構造物や建物の破損などがあった.全壊2(集合煙突の倒壊,澱粉工場の倒壊).
--- 1960 5 23 (昭和 35) 39.5°S 74.5°W Ms8.5 Mw9.5* 4
チリ沖: 『チリ地震津波』: 24日2時頃から津波が日本各地に襲来,最大全振幅は三陸沿岸で5〜6m,その他で3〜4m.北海道南岸・三陸沿岸・志摩半島付近で被害が大きく,沖縄でも被害があった.日本全体で死・不明142(うち沖縄で3),建物全壊1500余,半壊2千余.震央とMs・Mwは世界の年代表. [4]
414 1961 2 2 (昭和 36) 37.4°N 138.8°E M5.2 3
新潟県中越地方: 典型的な局地地震で,被害は直径2kmの範囲に集中した.死5,住家全壊220,半壊465.
415 1961 2 27 (昭和 36) 31.6°N 131.9°E M7.0 3
日向灘: 宮崎・鹿児島両県で死2,建物全壊3.九州から中部の沿岸に津波,波高は最高50cm. [0]
416 1961 8 12 (昭和 36) 42.9°N 145.3°E M7.2 2
釧路沖: 釧路付近で家屋の一部破損11,集合煙突倒壊15,木橋全壊1,その他小被害.小津波. [-1]
417 1961 8 19 (昭和 36) 36.1°N 136.7°E M7.0 3
石川県加賀地方: 『北美濃地震』: 福井・岐阜・石川3県に被害があった.死8,家屋全壊12,道路損壊120,山崩れ99.
418 1962 4 23 (昭和 37) 42.5°N 143.8°E M7.1 2
十勝沖: 十勝川流域・釧路方面に被害が多かった建物半倒壊2,その他の小被害があった.津波被害はなかった. [-1]
419 1962 4 30 (昭和 37) 38.7°N 141.1°E M6.5 3
宮城県北部: 『宮城県北部地震』: 瀬峰付近を中心とする径40kmの範囲に被害が集中した.死3,家屋全壊340,半壊1114.橋梁・道路・鉄道の被害が多かった.
420 1962 8 26 (昭和 37) 34.1°N 139.4°E M5.9 2
三宅島近海: 8月24日に三宅島噴火,これに伴い地震があり,傷30,住家破損141,溶岩に埋没焼失5.翌年8月まで続いた.
421 1963 3 27 (昭和 38) 35.8°N 135.8°E M6.9 3
若狭湾: 『越前岬沖地震』: 敦賀・小浜間に小被害があった.住家全壊2,半壊4など.
422 1963 10 13 (昭和 38) 44.0°N 149.8°E M8.1 Mw8.5* 1
択捉島付近: 津波があり,三陸沿岸で軽微な被害.最大全振幅は花咲で1.2m,八戸で1.3mなど. [2]
423 1964 5 7 (昭和 39) 40.4°N 138.7°E M6.9 3
秋田県西方沖: 青森・秋田・山形3県に民家全壊3などの被害があった. [-1]
424 1964 6 16 (昭和 39) 38.4°N 139.2°E M7.5 Mw7.6* 4
新潟県沖*: 『新潟地震』: 新潟・山形・秋田の各県を中心に被害があり,死26,住家全壊1960,半壊6640,浸水15297,その他船舶・道路の被害も多かった.新潟市や酒田市の各所で噴砂水がみられ,地盤の液状化による被害が著しかった.石油タンクの火災が発生.津波が日本海沿岸一帯を襲い,波高は新潟県沿岸で4m以上に達した.粟島が約1m隆起した. [2]
425 1965 4 20 (昭和 40) 34.9°N 138.3°E M6.1 3
静岡県中部: 死2,傷4,住家一部破損9.清水平野北部で被害が大きかった.
426 1965 8 3 (昭和 40) 36.6°N 138.3°E M5.4(最大地震) 3
長野県北部: 『松代群発地震』: この日に松代皆神山付近に始まり,少しずつ活動域を広げていった.ほとんど終息した1970年末までに松代で有感地震62821回,うち最大震度5,4の地震はそれぞれ9回,50回だった.被害を伴った地震は51回,全体で傷15,住家全壊10,半壊4,山(崖)崩れ60.1966年4月5日の最大地震はM5.4で,総エネルギーは,M6.4の地震1個に相当する.この間に皆神山が1m隆起した.
427 1967 4 6 (昭和 42) 34.2°N 139.2°E M5.3 3
新島・神津島近海: 神津島で傷3,式根島で住家全壊7,半壊9.
428 1968 2 21 (昭和 43) 32.0°N 130.8°E M6.1 3
宮崎県南部山沿い: 『えびの地震』: 2時間ほど前にM5.7の前震,翌日にもM5.6の余震があった.死3,傷42,住家全壊368,半壊636.山崩れが多かった.3月25日にもM5.7とM5.4の地震があり,住家全壊18,半壊147.
429 1968 2 25 (昭和 43) 34.2°N 139.3°E M5.0(最大地震) 3
新島・神津島近海: 24〜27日の群発地震.式根島・神津島で住家全壊2,半壊4,一部破損1,道路損壊4,山(崖)崩れ6.
430 1968 4 1 (昭和 43) 32.4°N 132.4°E M7.5 3
日向灘: 『日向灘地震』: 高知・愛媛で被害多く,傷57,住家全壊2,半壊38,道路損壊59など.津波があった. [1]
431 1968 5 16 (昭和 43) 40.7°N 143.6°E M7.9 Mw8.3* 4
青森県東方沖: 『十勝沖地震』: 青森を中心に北海道南部・東北地方に被害.死52,傷330,建物全壊673,半壊3004.青森県下で道路損壊も多かった.かなりの津波があり,三陸沿岸3〜5m,襟裳岬3m,浸水529,船舶流失沈没127.鉄筋コンクリート造建築の被害が目立った. [2]
432 1968 8 6 (昭和 43) 33.3°N 132.4°E M6.6 2
豊後水道: 愛媛を中心に被害があり,傷22,家屋破損7,全焼1.道路の損壊や山崩れも多かった.重油が海に流出.
433 1969 9 9 (昭和 44) 35.8°N 137.1°E M6.6 2
岐阜県美濃中西部: 死1,傷10,住家一部破損86.崖崩れが多かった.
434 1970 1 21 (昭和 45) 42.4°N 143.1°E M6.7 3
十勝地方南部: 傷32,住家全壊2,半壊7,一部破損139などの被害があった.
435 1970 10 16 (昭和 45) 39.2°N 140.8°E M6.2 2
秋田県内陸南部: 傷6,住家半壊20,一部破損446,全焼1,山崖崩れ19などの被害があった.
436 1972 12 4 (昭和 47) 33.3°N 140.9°E M7.2 2
八丈島東方沖: 『八丈島東方沖地震』: 八丈島と青ヶ島で落石・土砂崩れ・道路破損などの被害.八丈島震度6だが,人的被害,建物の被害は軽微. [-1]
437 1973 6 17 (昭和 48) 43.1°N 146.0°E M7.4 Mw7.9* 3
根室半島南東沖: 『根室半島沖地震』: 根室・釧路地方に被害.全体で傷26,家屋全壊2,一部破損1.津波があり,波高は花咲で2.8m,浸水275,船舶流失沈没10.また,6月24日の余震(M7.1)で傷1,家屋一部破損2.小津波があった. [1]
438 1974 5 9 (昭和 49) 34.6°N 138.8°E M6.9 4
伊豆半島南端: 『伊豆半島沖地震』: 伊豆半島南部に被害.死30,傷102,家屋全壊134,半壊240,全焼5.御前崎などに小津波.石廊崎から北西に長さ5.5kmの右ずれ断層が出現. [-1]
439 1975 1 23 (昭和 50) 33.0°N 131.1°E M6.1 3
熊本県阿蘇地方: 阿蘇山外輪山内にある一の宮町三野地区に被害が集中した.熊本県で傷10,建物全壊16,半壊17,道路損壊12,山崩れ15.
440 1975 4 21 (昭和 50) 33.2°N 131.3°E M6.4 3
大分県西部: 傷22,住家全壊58,半壊93,道路被害182など.
441 1978 1 14 (昭和 53) 34.8°N 139.3°E M7.0 Mw6.6 4
伊豆大島近海: 『伊豆大島近海の地震』: 死25,傷211,住家全壊96,半壊616,道路損壊1141,崖崩れ191.前震が活発で,当日午前,気象庁から地震情報が出されていた.伊豆半島で被害が大きく,翌15日の最大余震(M5.8)でも伊豆半島西部にかなりの被害が出た. [-1]
442 1978 6 12 (昭和 53) 38.2°N 142.2°E M7.4 Mw7.6 4
宮城県沖: 『宮城県沖地震』: 被害は宮城県に多く,全体で死28,傷1325,住家全壊1183,半壊5574,道路損壊888,山(崖)崩れ529.造成地に被害が集中した.ブロック塀などによる圧死18. [-1]
443 1980 6 29 (昭和 55) 34.9°N 139.2°E M6.7 Mw6.4 2
伊豆半島東方沖: 群発地震の最中の最大地震.伊豆半島で家屋全壊1,一部破損17,傷7などの被害.神奈川でも傷1などの被害があった. [-1]
444 1982 3 21 (昭和 57) 42.1°N 142.6°E M7.1 Mw6.9 3
浦河沖: 『浦河沖地震』: 被害は浦河・静内に集中したが,札幌などでも小被害が報告されている.傷167,建物全壊9,半壊16,一部破損174,鉄軌道被害45.最大震度6(浦河).小津波があった. [-1]
445 1983 5 26 (昭和 58) 40.4°N 139.1°E M7.7 Mw7.7 4
秋田県沖: 『日本海中部地震』: 被害は秋田県で最も多く,青森・北海道がこれに次ぐ.日本全体で死104(うち津波によるもの100),傷163(同104),建物全壊934,半壊2115,流失52,一部破損3258,船沈没255,流失451,破損1187.津波は早い所では津波警報発令以前に沿岸に到達した.石川・京都・島根など遠方の府県にも津波による被害が発生した. [2~3]
446 1983 8 8 (昭和 58) 35.5°N 139.0°E M6.0 Mw5.6 2
山梨県東部*: 丹沢山地で落石があり,死1,傷8.ほかに山梨・神奈川で傷25,家屋全半壊2.
447 1984 9 14 (昭和 59) 35.8°N 137.6°E M6.8 Mw6.2 4
長野県南部: 『長野県西部地震』: 王滝村に大きな被害をもたらした.全体で死29,傷10,住家全壊14,半壊73,一部破損517,道路損壊205など.死者および住家全壊は主として王滝川・濁川の流域などに発生した大規模な御岳の山崩れと土石流によるものである.
448 1987 3 18 (昭和 62) 32.0°N 132.1°E M6.6 Mw6.6 2
日向灘: 死1,傷6のほか,建物・道路などに被害があった.
449 1987 12 17 (昭和 62) 35.4°N 140.5°E M6.7 Mw6.5 3
千葉県東方沖: 千葉県を中心に被害があり,死2,傷161.住家全壊16,半壊102,一部破損7万余のほか,道路などにもかなりの被害があった.
450 1993 1 15 (平成 5) 42.9°N 144.4°E M7.5 Mw7.6 3
釧路沖: 『釧路沖地震』: わが国では11年ぶりの震度6を釧路で記録,死2,傷967,建物や道路の被害もあった.北海道の下に沈み込む太平洋プレートの内部で発生した深さ約100kmの地震で,この型の地震としては例外的に規模が大きかった.
451 1993 7 12 (平成 5) 42.8°N 139.2°E M7.8 Mw7.7 5
北海道南西沖: 『北海道南西沖地震』: 地震に加えて津波による被害が大きく,死202,不明28,傷323.特に地震後間もなく津波に襲われた奥尻島の被害は甚大で,島南端の青苗地区は火災もあって壊滅状態,夜10時過ぎの闇の中で多くの人命,家屋等が失われた.津波の浸水高さは青苗の市街地で8m以上となった. [3]
452 1994 10 4 (平成 6) 43.4°N 147.7°E M8.2 Mw8.3 3
 北海道東方沖: 『北海道東方沖地震』: 北海道東部を中心に被害があり,傷436,住家全壊39,半壊382.津波は花咲で173cm.震源に近い北方四島では死11など,地震動と津波で大きな被害. [3]
453 1994 12 28 (平成 6) 40.4°N 143.7°E M7.6 Mw7.7 3
三陸沖: 『三陸はるか沖地震』: 震度6の八戸を中心に被害,死3,傷788,住家全壊72,半壊429.道路や港湾の被害もあった.弱い津波があった. [1]
454 1995 1 17 (平成 7) 34.6°N 135.0°E M7.3 Mw6.9 6
淡路島付近*: 『兵庫県南部地震』(Kobe earthquake):『阪神・淡路大震災』: 活断層の活動によるいわゆる直下型地震.神戸,洲本で震度6だったが,現地調査により淡路島の一部から神戸市,芦屋市,西宮市,宝塚市にかけて震度7の地域があることが明らかになった.多くの木造家屋,鉄筋コンクリート造,鉄骨造などの建物のほか,高速道路,新幹線を含む鉄道線路なども崩壊した.被害は死6434,不明3,傷43792,住家全壊104906,半壊144274,全半焼7132など.早朝であったため,死者の多くは家屋の倒壊と火災による.
455 1995 4 1 (平成 7) 37.9°N 139.2°E M5.6 Mw5.4 3
新潟県下越地方: 豊浦町・水原町・笹神村などで傷82,住家全壊55,半壊181,一部破損1376.
456 1997 3 26 (平成 9) 32.0°N 130.4°E M6.6 Mw6.1 3
鹿児島県薩摩地方: 宮之城町・鶴田町・川内市などで傷36,住家全壊4,半壊31.最大震度5弱や4の余震が続いた.
457 1997 5 13 (平成 9) 31.9°N 130.3°E M6.4 Mw6.0 3
 鹿児島県薩摩地方: 3月26日の地震と並行する断層による.川内市で震度6弱,傷43,住家全壊4,半壊25.
458 1997 6 25 (平成 9) 34.4°N 131.7°E M6.6 Mw5.8 2
山口県北部: 陸域の横ずれ断層型地殻内地震.最大震度5強(益田市).傷2,住家全壊1,半壊2.
459 2000 6 26 (平成 12) 34.2°N 139.2°E M6.5 Mw6.1 3
三宅島近海,新島・神津島近海: この日に始まった三宅島の火山活動に伴う群発地震.西方に拡大して活動の中心は神津島東方沖.8月末までにM5以上41地震,うちM6以上5地震が発生して松代群発地震を越える活動となった.全体で死1,傷15,住家全壊15,半壊20,土砂崩れ138など.M,Mwは7月1日の最大地震. [-1]
460 2000 10 6 (平成 12) 35.3°N 133.3°E M7.3 Mw6.7 3
鳥取県西部: 『鳥取県西部地震』: 陸域の横ずれ断層型地殻内地震.鳥取県境港市,日野町で震度6強(計測震度導入後初めて),傷182,住家全壊435,半壊3101.M7級の地殻内地震にもかかわらず活断層が事前に指摘されておらず,明瞭な地表地震断層も現れなかった.
461 2001 3 24 (平成 13) 34.1°N 132.7°E M6.7 Mw6.8 3
安芸灘: 『芸予地震』: フィリピン海プレート内部の正断層型の地震.いわゆるスラブ内地震(深さ約50km)で,呉市の傾斜地などで被害が目立った.被害は死2,傷288,住家全壊70,半壊774.
462 2003 5 26 (平成 15) 38.8°N 141.7°E M7.1 Mw7.0 3
宮城県沖: 深さ約70kmのスラブ内地震.震央の位置から三陸南地震とも呼ばれる.傷174,住家全壊2,半壊21.深いため次の地震に比べ被害は小規模.
463 2003 7 26 (平成 15) 38.4°N 141.2°E M6.4 Mw6.0 4
宮城県北部*: 陸域の逆断層型地殻内地震.同日に大きな前震M5.6と余震M5.5も起って連続地震と呼ばれた.M6級だが浅く,震源域に局所的に大きな被害が出た.傷677,住家全壊1276,半壊3809.3ヶ所で震度6強を記録した.
464 2003 9 26 (平成 15) 41.8°N 144.1°E M8.0 Mw8.3 3
十勝沖: 『十勝沖地震』: 太平洋プレート上面の逆断層型プレート境界地震で1952年とほぼ同じ場所.不明2,傷849,住家全壊116,半壊368.最大震度6弱(道内9町村),北海道および本州の太平洋岸に最大4m程度の津波. [2]
465 2004 9 5 (平成 16) (19時08分)33.0°N 136.8°E M7.1 Mw7.2 3
(23時57分)33.1°N 137.1°E M7.4 Mw7.4
紀伊半島南東沖:フィリピン海プレートの逆断層型スラブ内地震(深さ38 kmと44 km).津波による小被害があり,長周期地震動が注目された.死0,傷30,住家全壊0,半壊0.最大震度5弱(前震が2市村,本震4市町村).[1]
466 2004 10 23 (平成 16) 37.3°N 138.9°E M6.8 Mw6.6 4
新潟県中越地方: 『新潟県中越地震』: 「新潟-神戸歪み集中帯」に属する活褶曲帯で発生した逆断層型地震(深さ13km).規模の大きな余震が多数発生(M6以上4余震)して被害を助長,死68,傷4805,住家全壊3175,半壊13810.川口町で震度7(計測震度導入後初めて),震源域の地質を反映して地すべりの被害が目立った.
467 2005 3 20 (平成 17) 33.7°N 130.2°E M7.0 Mw6.6 3
福岡県西方沖*: 『福岡県西方沖地震』: 福岡県沿岸海域の左横ずれ断層型地殻内地震.最大震度は九州本土の6弱だが,玄界島ではそれ以上の可能性がある.死1,傷1204,住家全壊144,半壊353.
468 2005 8 16 (平成 17) 38.21°N 142.3°E M7.2 Mw7.2 2
宮城県沖: 日本海溝沿いやや陸寄り(深さ42km)の逆断層型プレート境界地震で,1978年の震源域の南半分で発生.傷100,全壊1,半壊0.最大震度6弱(宮城県川崎町),東北地方太平洋岸で最大13cm(石巻市)の津波. [-1]
469 2007 3 25 (平成 19) 37.2°N 136.7°E M6.9 Mw6.7 3
能登半島沖: 『能登半島地震』: 海陸境界域の横ずれ成分を含む逆断層型地殻内地震.死1,傷356,住家全壊686,半壊1740.最大震度6強(石川県3市町),珠洲と金沢で0.2mの津波. [-1]
470 2007 7 16 (平成 19) 37.6°N 138.6°E M6.8 Mw6.6 4
新潟県上中越沖: 『新潟県中越沖地震』: 新潟県沿岸海域の逆断層型地殻内地震(深さ17km).2004年中越地震に近いが余震活動は不活発.震源域内の原子力発電所が被災した初めての例.死15,傷2346,住家全壊1331,半壊5710.最大震度6強(新潟県3市村,長野県1町),地盤変状・液状化なども目立った.日本海沿岸で最大35cm(柏崎)の津波. [-1]
471 2008 6 14 (平成 20) 39.0°N 140.9°E M7.2 Mw6.9 3
岩手県内陸南部: 『岩手・宮城内陸地震』: 岩手・宮城県境付近の山間地での逆断層型地殻内地震(深さ8km).死17,不明6,傷426,住家全壊30,半壊146.最大震度6強(岩手県1市,宮城県1市)や4000ガル以上の加速度などが観測されたが,建物被害よりも地すべりなどの斜面災害が目立った.
472 2008 7 24 (平成 20) 39.7°N 141.6°E M6.8 Mw6.8 2
岩手県沿岸北部: 太平洋プレートの正断層型スラブ内地震(深さ108km).死1,傷211,住家全壊1,半壊0.最大震度6弱(岩手県1村,青森県3市町,6強は後に取り消し)が観測されたが,短周期の揺れのため被害は比較的少なかった.
473 2009 8 11 (平成 21) 34.8°N 138.5°E M6.5 Mw6.2* 2
駿河湾: 横ずれ成分を含む逆断層型スラブ内地震(深さ23km).初めて東海地震観測情報が出されたが,東海地震には結びつかないと判定された.死1,傷319,住家全壊0,半壊6.最大震度6弱(静岡県4市)で,家具などによる負傷が多かった.最大0.4m(御前崎)の津波. [-1]
474 2011 3 11 (平成 23) 38.1°N 142.9°E M9.0 Mw9.1 7
三陸沖: 『東北地方太平洋沖地震』(Tohoku earthquake):『東日本大震災』: 日本海溝沿いの沈み込み帯の大部分,三陸沖中部から茨城県沖までのプレート境界を震源域とする逆断層型超巨大地震(深さ24km).3月9日にM7.3(Mw7.4)の前震,震源域内や付近の余震・誘発地震はM7.0以上が6回,M6.0以上が97回,死19759(ほかに関連死6),不明2553,傷6242,住家全壊122039,半壊283698(余震・誘発地震を一部含む;2023年3月現在).死者の90%以上が水死で,原発事故を含む被害の多くは巨大津波(現地調査によれば最大約40m)によるもの.最大震度7(宮城県栗原市),6強が宮城県13市町村,福島県11市町村,茨城県8市,栃木県5市町だが,揺れによる被害は津波に比べて大きくなかった.この領域では未知の規模で,869年貞観の三陸沖地震と1896年三陸沖地震級の津波地震が合わせて襲来したと考えられる. [4]
475 2011 3 12 (平成 23) 37.0°N 138.6°E M6.7 Mw6.3 3
長野県・新潟県県境付近: 東北地方太平洋沖地震の遠方誘発地震で逆断層型地殻内地震(深さ8km).傷57,住家全壊73,半壊427(長野県・新潟県による;関連死を含まない).最大震度6強(長野県栄村),震度6弱が新潟県2市町.
476 2011 4 7 (平成 23) 38.2°N 141.9°E M7.2 Mw7.1 3
宮城県沖: 東北地方太平洋沖地震の震源域内の地震だが,太平洋プレートの逆断層型スラブ内地震(深さ66km).死4,傷296,住家全壊36以上,半壊27以上(消防庁・宮城県による;2023年3月現在).最大震度6強(宮城県仙台市・栗原市),6弱が宮城県15市町村,岩手県6市町.
477 2011 4 11 (平成 23) 36.9°N 140.7°E M7.0 Mw6.7 3
福島県浜通り: 東北地方太平洋沖地震の周辺誘発地震で正断層型地殻内地震(深さ6km).井戸沢断層の近傍で地表地震断層が現れた.死4,傷10(2023年3月現在).最大震度は6弱(福島県3市町村,茨城県1市).
478 2011 6 30 (平成 23) 36.2°N 138.0°E M5.4 Mw5.0* 2
長野県中部: 東北地方太平洋沖地震の遠方誘発地震で横ずれ断層型地殻内地震(深さ4km).牛伏寺断層の近傍で発生した.死1,傷17,住家半壊24(長野県による).最大震度は5強(長野県松本市).
479 2012 3 14 (平成 24) 35.7°N 140.9°E M6.1 Mw6.0 2
千葉県東方沖: 東北地方太平洋沖地震の周辺誘発地震で正断層型地殻内地震(深さ15km).死1,傷1.最大震度5強(茨城県神栖市,千葉県銚子市).
480 2012 12 7 (平成 24) 38.0°N 143.9°E M7.3 Mw7.3* 2
三陸沖: 東北地方太平洋沖地震の周辺,日本海溝付近の正断層型地震(深さ49km).死1,傷15.最大震度5弱(青森県・岩手県・宮城県・茨城県・栃木県の9市町村). [0]
481 2013 4 13 (平成 25) 34.4°N 134.8°E M6.3 Mw5.9 3
淡路島付近: 逆断層型地殻内地震(深さ15km).1995年兵庫県南部地震の震源域に隣接していた.傷35,住家全壊8,半壊101.最大震度6弱(兵庫県淡路市).
482 2014 11 22 (平成 26) 36.7°N 137.9°E M6.7 Mw6.2 3
長野県北部: 逆断層型地殻内地震(深さ5km).糸魚川-静岡構造線断層帯の北部部分で発生したと考えられる.傷46,住家全壊77,半壊136.最大震度6弱(長野県長野市・小谷村・小川村).
483 2016 4 14·16 (平成 28) (14日)32.7°N 130.8°E M6.5 Mw6.2
(16日)32.8°N 130.8°E M7.3Mw7.04
熊本県熊本地方: 『熊本地震』: 右横ずれ断層型地殻内地震(深さ11~12km).布田川および日奈久断層帯で発生.長さ30km以上の領域で地表地震断層が現れた.死50(ほかに関連死223),傷2809,住家全壊8667,半壊34719.最大震度7(熊本県益城町(2回)・西原村).
484 2016 10 21 (平成 28) 35.4°N 133.9°E M6.6 Mw6.2 3
鳥取県中部: 左横ずれ断層型地殻内地震(深さ11km).関連する活断層は見つかっていなかった.死0,傷32,住家全壊18,半壊312.最大震度6弱(鳥取県倉吉市・湯梨浜町・北栄町).
485 2018 4 9 (平成 30) 35.2°N 132.6°E M6.1 Mw5.7 3
島根県西部: 左横ずれ断層型地殻内地震(深さ12km).死0,傷9,住家全壊16,半壊58(2019年8月現在).最大震度5強(島根県大田市).
486 2018 6 18 (平成 30) 34.8°N 135.6°E M6.1 Mw5.6 3
大阪府北部: 初動は逆断層,CMTでは横ずれのメカニズム(深さ13km).都市直下の浅い地震でMに比べ被害大.死6,傷462,住家全壊21,半壊483.最大震度6弱(大阪府大阪市北区,高槻市,茨木市,箕面市,枚方市).
487 2018 9 6 (平成 30) 42.7°N 142.0°E M6.7 Mw6.7 4
胆振地方中東部: 『北海道胆振東部地震』: 逆断層型の深い地殻内地震(深さ37km).浅い所から出た強い地震動による地すべりと火力発電所停止(全道停電)があった.死43,傷782,住家全壊469,半壊1660.最大震度7(北海道厚真町).
488 2021 2 13 (令和 3) 37.7°N 141.7°E M7.3 Mw7.1 3
福島県沖: 太平洋プレートの逆断層型スラブ内地震(深さ55km).東北地方太平洋沖地震の震源域で10年以内に発生したので,同地震の最後の公式な余震.死2(ほかに関連死1),傷187,住家全壊144,半壊3070(2022年11月現在).最大震度6強(福島県国見町,相馬市,新地町,宮城県蔵王町).
489 2022 3 16 (令和 4) 37.7°N 141.6°E M7.4 Mw7.3 3
福島県沖: 太平洋プレートの逆断層型スラブ内地震(深さ57km).震源は上の地震にごく近い.死3(ほかに関連死1),傷248,住家全壊224,半壊4630(2023年3月現在).最大震度6強(福島県相馬市,南相馬市,国見町,宮城県登米市,蔵王町).[-1]
490 2023 5 5 (令和 5) (14時42分)37.5°N 137.3°E M6.5 Mw6.3 3
(21時58分)37.5°N 137.3°E M5.9 Mw5.8
石川県能登地方:逆断層型地殻内地震(深さ12 kmと14 km).2020年12月から活発化した群発地震活動のうちの最大およびそれに次ぐ地震.死1,傷48,住家全壊30,半壊169(2023年6月現在).最大震度6強(石川県珠洲市).

2022年09月09日
2024年01月12日