第2回国際ワークショップ「長周期地震動と地下構造」

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2007年11月8日−9日
1号館3Fセミナー室
東京大学地震研究所

(地図, アクセス)


主催:東京大学地震研究所 強震動グループ*
後援:南カリフォルニア地震センター・地震研究所国際交流協定/地震研究所国際室/科学研究費基盤A (No.19201034)


プログラム

目的

2003年十勝沖地震から三年が経過して,長周期地震動は以下に示す理由により, 包括的かつ総合的な共同研究が必要とされてきた.

(1) わが国では十勝沖地震以前の1964年新潟地震,1983年日本海中部地震, 1993年北海道南西沖地震でも類似した現象と被害が確認され, ある程度の研究の蓄積があったにもかかわらず十勝沖地震でそれらが生かされなかったこと.
(2) これら三地震以降,1995年兵庫県南部地震を経て強震観測網が大幅に強化され, そのデータ等に基づいて地震動の予測やシミュレーションの技術が急速に発展しているので, それらを踏まえて長周期地震動の研究を再構築しなければならないこと.
(3) 長周期地震動の理解には,伝播経路や堆積平野・堆積盆地などの地下構造のモデル化が, きわめて重要な役割を果たすことが明らかになってきたこと.
(4) 近年,大都市圏などで超高層ビルが大幅に増加したり, 免震・制震構造物等がふえることにより長周期地震動に対する都市環境も大きく変化していること.

また,長周期地震動とその都市災害の発生は,わが国に限らないグローバルな問題である. 震源の地震動が長周期となりやすい巨大地震は環太平洋の様々な地域で起きており, 影響が長距離に及ぶ長周期地震動は本質的に国境を越えた事象である. したがって,これら国々との多国間共同研究は,長周期地震動の発生機構解明と その都市災害軽減のため欠かすことができない.

長周期地震動の研究は,震源モデル,地下構造モデル,シミュレーション, 被害予測の要素研究を有機的に統合して,初めて実りある成果が得られる. このワークショップでは,本年度より新たに立ち上がった 「長周期地震動とその都市災害軽減に関する総合研究」における 下記研究項目の達成に向けた議論を行う.

(1) 長周期地震動のための震源モデル化手法の確立.
(2) 長周期地震動のための地下構造モデル化手法の確立.
(3) 長周期地震動のための数値シミュレーション法の確立.
(4) 長周期地震動による長周期構造物の被害予測手法の確立.
(5) 各地に(2)を適用することによる長周期地震動のための全国地下構造モデルの作成.
(6) 各地のシナリオ地震に(1)〜(3)を適用することによる長周期地震動ハザード地図,
およびそれに(4)を適用することによる長周期地震動リスク地図の作成.


招待講演者

科研費メンバー

平成19年度−平成22年度 科学研究費補助金
基盤研究(A)(一般)「長周期地震動とその都市災害軽減に関する総合研究」


研究代表者 研究分担者 研究協力者
* By 纐纈一起古村孝志三宅弘恵(東大地震研)
This page is located at <http://taro.eri.u-tokyo.ac.jp/workshop/ground_motionj2.html>.

Oct. 12, 2007
Aug. 27, 2007
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