応用地震学研究室
纐纈 一起 こうけつ かずき慶應義塾大学SFC研究所東京大学地震研究所

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ポスドクの新規受け入れは2020年度で終了しました.
 

研究テーマ

地震という現象は始まりは震源の断層破壊ですが,それによる“揺れ”が地下構造を伝わり,伝わった先の地面が揺れたり(地震動・地震波),隆起・沈降して(地殻変動),完結します(図1).この研究室では 「地震の揺れを科学する」*  を研究テーマとして,これら地震動・地震波や地殻変動を研究しています. 地震動や地震波はどちらも地震による“揺れ”を表す用語ですが,地震の震源から近い場所の揺れを地震動,離れた場所の揺れを地震波と呼ぶことが多いように思います(図1).それらのうち地震動を主に研究しており,災害につながるような強い地震動(強震動)や長周期地震動など,地殻変動を含むいろいろな地震動が研究対象です.2018年には,地震動の解析や計算に用いられる数式や手法を詳しく解説することを目的として,『地震動の物理学』という本を出版しました.

* 同じタイトルの本が2006年に出版されていますが,われわれの研究テーマは2004年に公表されました.


図1. 地震の揺れと地震動・地震波(多賀, 1982に基づく).


研究室がめざすもの


研究室の研究成果


主な研究プロジェクト

  • 継続中のプロジェクト
    • 次世代長周期地震動ハザードマップの構築 (科学研究費基盤B,2022〜2025年度:代表)
    • データ駆動型解析法による次世代全国地下構造モデル (科学研究費基盤A,2019〜2022年度:代表)
    • Seismic Kantoプロジェクト (文部省H11年度補正予算等,2000年〜:2021年まで代表)

  • 終了したプロジェクト
    • ネパールヒマラヤ巨大地震とその災害軽減の総合研究 (科学技術振興機構・国際協力機構,2015〜2021年:代表)
    • 地震動・津波誘因の長期予測情報コミュニケーション (文部科学省,2014〜2019年:代表)
    • 余震及び微動観測によるカトマンズ盆地の地震動被害メカニズムの解明 (科学技術振興機構,2015〜2016年:代表)
    • 歴史地震学と構造工学の融合によるイスタンブール市の地震リスク評価 (学術振興会,2014〜2015年:代表)
    • 首都直下地震による橋梁耐震性検討 (東日本高速道路,2014〜2016年:代表)
    • 次世代地震動予測式の構築 (科学研究費基盤A,2011〜2016年:代表)
    • 長周期地震動予測地図作成等支援事業 (文部科学省,2010〜2011年:代表)
    • 基準地震動策定における地震動伝播特性評価の高度化に関する検討 (原子力安全基盤機構, 2010〜2012年,代表)
    • 自然災害の減災と復旧のための情報ネットワーク構築に関する研究 (科学技術振興機構・国際協力機構,2009〜2015年:東大代表)
    • 地震動予測手法の高度化に関する研究 (損害保険料率算出機構, 2009〜2014年,代表)
    • インドネシアにおける地震火山の総合防災策 (科学技術振興機構・国際協力機構,2008〜2012年:分担)
    • ひずみ集中帯の重点的調査観測・研究 (文部科学省,2008〜2013年:分担)
    • 首都直下地震防災・減災特別プロジェクト (文部科学省,2007〜2012年:分担)
    • JSPS-LIPI国際共同研究 (学術振興会,2007〜2008年:分担)
    • 長周期地震動とその都市災害軽減に関する総合研究 (科学研究費基盤C & A,2006 & 2007〜2011年:代表)
    • 統合化地下構造データベースの構築 (科学技術振興調整費,2006〜2011年:分担)
    • 糸魚川−静岡構造線断層帯における重点的調査観測 (文部科学省,2005〜2010年:分担)
    • 宮城県沖地震における重点的調査観測 (文部科学省,2005〜2010年:分担)
    • 南海トラフの巨大地震に対するメタンハイドレート開発の地震時安定性評価 (石油公団,2003〜2005年:代表)
    • 大都市大震災軽減化特別プロジェクト「I. 地震動(強い揺れ)の予測」 (文部科学省RR2002,2002〜2007年:分担)
    • 地震災害予測のための大都市圏強震動シミュレータの開発 (科学技術振興機構,2001〜2004年:代表)

2004年07月03日
2009年07月07日
2011年02月20日
2017年05月12日
2018年12月27日
2022年04月24日
2023年01月05日